ネクスガードスペクトラの成分について
ネクスガードスペクトラは、オールインワンタイプで、犬が喜んで摂取してくれる特長があります。具体的には、どの有効成分がどのような効果を発揮しているのでしょうか。2つの主要な有効成分に焦点を当ててみましょう。
第一成分アフォキソラネル
動物用の駆除・予防剤として初めて使用される、イソオキザリン系の新規化合物です。アフォキソラネルは、犬に経口投与されることで、ノミ・マダニに対して卓越した効果を示します。この成分は哺乳類に対して安全であり、無脊椎動物であるノミ・マダニの中枢神経に存在する塩素イオンチャンネルのガンマアミノ酢酸受容体に特異的に結合します。この結合により、神経細胞への塩素イオンの流入が阻害され、ノミ・マダニは異常な興奮状態に陥り、最終的に死に至ります。
投与後はわずか30分でノミの駆除が始まり、6時間以内にほぼ100％のノミが排除されます。この有効成分は、ノミ・マダニの駆除に必要な血中濃度を30日間にわたって維持します。
第二成分ミルベマイシンオキシム
ネクスガードスペクトラQ&A
①オールインワン効果？
2つの有効成分がノミ・マダニの駆除・予防、内部寄生虫の制御、そしてフィラリア症予防に対して効果を示します。これ一つで全てのケアが網羅され、非常に優れた駆除・予防剤と言えます。
②投与はいつからできる？
ネクスガードスペクトラの説明書によれば、この製品は8週齢以上かつ体重が2kg以上の子犬や犬に適しています。ただし、繁殖中の犬、妊娠中や授乳中の犬については安全性が確認されていないため、使用を避けるようにしましょう。
③有効成分アフォキソラネルの副作用は？
一時的な吐き気、嘔吐、食欲不振、貧血、皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。これらの症状が長期間続く場合は、動物病院を受診することをお勧めします。
④有効成分ミルベマイシンオキシムの副作用は？
ミルベマイシンオキシムをフィラリア症に感染している犬に投与した際、元気がなくなる、食欲不振、嘔吐、呼吸が速くなる、大静脈症候群などの症状が報告されています。そのため、ネクスガードスペクトラを使用する前には、犬がフィラリア症に感染していないかを検査して確認することが重要です。また、上記の副作用が現れた場合には、直ちに獣医師の指示を受けるべきです。
